炭酸泉とは、まるで炭酸水のお湯に入っているかのように身体に泡の気泡がたくさんつがつく温泉のことです。
専門的に説明すると、炭酸泉とは地中に溜まった二酸化炭素いわゆる炭酸ガスが、地層の圧力により水に溶け込んでできた温泉です。
一般的に、炭酸の濃度が250ppm以上の温泉が炭酸泉と呼ばれています。
ちなみに、サイダーやコーラといった炭酸飲料の炭酸濃度は3000ppmほどです。
日本で一番有名な炭酸泉の温泉地は大分県の長湯温泉です。
長湯温泉は1000ppmを超える温泉がいくつもある世界屈指の炭酸泉です。
炭酸泉に連浴すると、血管の弾力性が改善するという結果が出ています。
そのため、日本一の炭酸泉が湧き出る長湯温泉近くの病院の中には、生活習慣病の一般的な治療に加えて、炭酸泉を使った治療を指導している病院もあるくらいです。
その先生が言うには、炭酸泉に繰り返し入ることで、血管の弾力性が増し、動脈硬化の予防につながるということです。
実際、15人の健康な男女を対象に行った血管の弾力性を見る検査でも、2日に1度の頻度で長湯温泉に入ると、1ヶ月間で徐々に血管が柔らかくなったという結果が出たそうです。
炭酸泉と動脈硬化の予防の関係についてもっと知りたい人は、「なぜ炭酸泉の温泉が動脈硬化の予防に効果があるのか?」をご覧ください。