なぜ炭酸泉の温泉が動脈硬化の予防に効果があるのか?

なぜ炭酸泉の温泉が動脈硬化の予防に効果があるのか?

炭酸泉→血管拡張・血流促進→動脈硬化の予防

炭酸泉に繰り返し入ると血管の弾力性が増し、血流が促進されて動脈硬化の予防につながると言われています。

では、なぜ炭酸泉に浸かると、血管の弾力性が増したり、血流が促進されるのでしょうか?

炭酸泉には血管拡張と血流促進の作用を促す効果があると考えられています。

そもそも人間は、呼吸によって取り込んだ酸素を血管を通して全身に送っています。

この酸素が使われた時、残りカスとして二酸化炭素が発生し、再び、血管を通って排出されます。

二酸化炭素が多く含まれた炭酸泉に入ると、お湯に溶け込んだ二酸化炭素は皮膚の表面から体内に取り込まれ、血管内に入り込みます。

その結果、血管内の二酸化炭素量が増えてしまうため、早く排出できるよう血管を拡張させる物質が周りの細胞から出されます。

こうして血管が拡張し、血流量も増えると考えられています。

そして、炭酸の効果で血管が拡張すると、体中に熱が運ばれやすくなり、その結果、体温が上がります。

すると今度は、身体がその熱を放出しようとし、より一層血管が拡張します。こうして、血管拡張の相乗効果が得られるのです。

このような炭酸泉のお湯に浸かって血管拡張が繰り返されることにより、硬くなってしまった血管に弾力性が増し、血流が促進され、結果的に動脈硬化の予防にもつながるというわけです。

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