あなたは久しぶりの温泉に来ました。
夕方4時頃に温泉宿にチェックイン。
あなたは、チェックイン後、すぐにお風呂に入るタイプですか?
それとも、お部屋のテーブルの上に置いてあるお茶請けを食べて、お茶を飲んで、少しリラックスしてからお風呂に入るタイプですか?
もし、あなたがチェックイン後すぐにお風呂に入るタイプなら注意が必要です。
宿に到着した直後は旅の疲れはもちろん、小腹を空かせていることが多いですよね。
疲れていたり小腹が空いている時、人間の体内ではエネルギーの元となる血糖が普段より少ない状態になっています。
このような状態で温泉に入ると、低血糖を招く恐れがあります。
低血糖とは血液中の糖分が不足して、めまいや意識障害などの異変が生じる症状です。
いわば、身体のガス欠状態のようなもの。
15分間ほど湯船に浸かるだけで、体内のエネルギーは最低でも約16kcalは消費されます。
これは2分間のジョギングとほぼ同じエネルギー消費量です。
低血糖にならないためにも、温泉宿に着いたらまず、お茶請けなどでエネルギーを補給して、旅の疲れをとるようにしましょう。
旅館の側からすれば、お茶とお茶請けを出すのは昔から「おもてなし」という意味合いが強いですが、それだけでなく、体内に水分とエネルギーを補給するという役割もあるということです。
お茶請けといえば甘い物が多いですが、エネルギー補給は甘い物でないとダメという訳ではありません。
ただし、糖分を多く含んだものは即効性が高いので、エネルギー補給という意味では甘い物の方が適しているのです。
だから、旅館のお茶請けには甘い物が多いのです。
また、夕食後などに満腹状態でお風呂に入るのもダメです。
満腹状態になると、食べたモノを消化しようと胃や腸に血液がたくさん集まります。
この状態で温泉に入ると、皮膚が温められ、血液が皮膚に集まってしまうため、胃や腸に必要とされる血液が回らず消化不良を起こしやすくなってしまうのです。
なので、食後は30分以上経ってから入浴するようにしましょう。