あなたは温泉旅館に着いたら、最初に内風呂に入りますか?
それとも、露天風呂から入りますか?
もし、あなたがいきなり露天風呂から入っているなら、それは身体に良くないので内風呂に入ってから、露天風呂に入ることをオススメします。
なぜ、露天風呂から入るのが身体に良くないかというと、それは屋外の気温が関係しています。
特に、真冬は寒いので注意が必要です。
なぜなら、気温が低い屋外にいきなり裸で出ると、血圧が急上昇する場合があるからです。
人間の身体は急な気温低下にさらされると、体内の熱を逃がさないように血管を一気に収縮させます。
その結果、同時に血圧も急上昇してしまうのです。
人によっては、上の血圧が200mmHg近くに達することもあります。
この時、もし血管の動脈硬化が進んでいたら、もろくなった血管が破れてしまったり、血管壁に付いていたクラークがはがれ落ち、血栓となって血管を詰まらせるなど、脳卒中や心筋梗塞を発症してしまうリスクが高くなります。
この危険を防ぐために、内風呂で十分に温まってから露天風呂に入るという順番を守るようにしてください。
旅館に着いたらまず内風呂に入ってあらかじめ体温を上げておけば、屋外に出た時に寒さを感じにくくなります。
その結果、血圧の急上昇を防ぐことができるのです。
温泉に不慣れな人ほどすぐに露天風呂に入りたいと思ってしまいます。
その気持ちは分かりますが、いきなり寒い屋外に出ると気温差で血圧が急上昇するというリスクがあることを常に頭に入れておきましょう。
内風呂に入る時も、まず最初に掛け湯をして、お湯に身体を慣らしてから湯船に浸かるようにすれば、急激な温度変化を避けられて身体にとって良いです。
内風呂に入る時間は屋外に出ても寒さを感じない程度、およそ5分くらいを目安にしてください。